ドラマ「相棒」ファンの中に、特に人気の高いエピソードがあります。
それはシーズン9の8話「ボーダーライン」
ボクもテラサを契約したもんですから、真っ先にこの回を観ました。
この話、貧困生活に悩んでいたと思われる、柴田という男性の死の真相を、右京さんと神戸君が捜査していくというもの。
相棒って、多くは右京さんの鋭い推理から、犯人をあぶり出すっていうストーリーなので、大体スカッとする面白さだと思うんですよ。
でもこのエピソードは、何度観ても切なくなる、そして考えさせられる構成になってるんですね。
たまにあるこういうストーリーが、良いスパイスになっているからこそ、相棒は長く人気を得ているのかな?なんて思ってます。
医療業界も安泰ではない現在
さてこの話の中に、柴田さんは医療事務の資格を取得しているにも関わらず、実務経験が無いので、年齢的に就職が出来なかったというシーンがあります。
医療事務という資格を持つと、どんな仕事をするのか?(携われるのか?)ボクはまったく知りません。
そこでこの話を観た日、以前大和の焼き鳥屋で知り合い、その日も偶然店に来た「池ちゃん」に聞いてみたんです。
こちらの池ちゃんも相棒ファン。
更に眼科さんにお勤めなので、ボクの知り合いの中では、一番信憑性の高い情報が聞けそうだと思ったワケw
ちなみに池ちゃんは、臨床検査技師という資格を持っているんです。
この資格、以前聞いたら血液検査をする(出来る)資格だそうで、わかりやすく言うと、注射器で血を抜くことが出来るんですって。
眼科さんで血を抜くことなんかあんの?ってボクなんか思っちゃうんですが、白内障とか緑内障の手術前には必ずやんなきゃダメらしいです。
そんな池ちゃんに聞いたところ、こんな答えが返って来ました。
「やっぱり未経験者は難しいと思う。これはどんな仕事にも言えることだと思うけど、例えば臨床検査技師の場合、エコーもやれるんだけど、あれって2次元の情報から3次元の実態を想像しなくては(出来なくては)ダメなの。それが出来るようになるには、やっぱり経験しかないからね」
うーんなるほど。
実に的確なご意見ですな。
同じ資格保持者でも、これまでの実務経験があるからこそ、就ける仕事とそうでないものとがある。
医療業界に従事している人なんて、役人の次に安泰かと思っていたんですが、実際は厳しい世界なんですな。
資格よりも経験に軸足をおくべき
今でもたまに耳にしますが、世の中には「資格マニア」っていう人がいますよね。
それ(資格取得)が趣味っていうのなら良いんですが、そうではなく「いつか役立つかも」みたいな発想で、必死になっていくつも資格をとるっていうのは、ハッキリ言って徒労だとボクは思うんですよ。
ボクの古くからの友人にも、こんなヤツがいます。
もう10年前になりますが、彼は会社で今以上のポストに就くには、やっぱりパソコンに詳しくなくてはと意気込み、パソコン教室へと通いはじめました。
日々、忙しい仕事をこなしながら、寝る間を惜しんでスクールに通い、エクセルとかワードとか、いわゆる初歩的な知識から付けていったらしいです。
しかし数年後、会社自体が倒産してしまい、覚えたスキルなど再就職には全く役に立ちません。
家族を抱えている彼は、今、必死で某運送会社にて汗を流しています。
当たり前ですが、ボクは運送会社に勤める、ましてや友人である彼を、蔑んだり低く見ているワケではありません。
でも実際、49歳にもなると、肉体労働は体力的にしんどいんはずなんですよ。。。
その点WEB上では、資格なんて何にも無くても、1つの仕事に没頭して経験を積んでいけば、少なくとも食って行くことは出来ます。
これはボクが経験しているので間違いありません。
「将来のために資格はひとつでも取っておけ」という発想は、正直もう過去の話だと思うべき。
ボクはそう思います。
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