ドラえもんのお話で、一番感動するものと言えば、

誰がなんと言おうと6巻の最後と7巻の最初の2部作だ。

 

未来の世界に帰らなければならないドラえもんを、

心配させまいと、一人ジャイアンに立ち向かい、

ケンカに勝ったのび太。

 

それを見て、涙を流しつつ、

ひっそりと未来に帰ってしまうドラえもん。

 

これで物語が終わってしまうのか・・・

 

そんな心配をしつつも、7巻を読み始めると

最初の話で、のび太がジャイアンとスネオに嘘をつかれ、

怒ったのび太は、禁断のケースを開ける。

 

「どうしても困った時に開けなさい」

 

という言葉と共に、ドラえもんが未来に帰る前に

置いて行ったたったひとつの道具。

 

それが

「USO800(ウソエイトオーオー)」

 

こんなのです。

 

 

この薬液を飲むと、口に出した言葉が全部ウソになるという

何とも凄まじい効能がある。

 

結果、「スネオは犬に噛まれ無い」と言って、噛ませ犬と化し、

ジャイアンには、「お母さんに褒められるね、嫌と言うほど」

と発し、昭和のお仕置きを食らわせるという拷問を課す。

 

 

一瞬、せいせいしたように見えるのび太だが・・・

 

帰り道、独り言で発する

「もうドラえもんは帰って来ないんだ」

という言葉に、ウソエイトオーオーが効果を発揮し、

ドラえもんが無事に帰ってくるという、

何とも完成度の高い話では無いか。

 

 

このお話のキモは、なぜ、あの場でウソエイトオーオーが出て来たのか?

 

これに尽きるのだが、通説かどうかは知らないけど、

あの箱は、困った時に一番必要なモノが出てくるような仕掛けに

なっているというのが一般的な見解らしい。

 

なるほど。納得。

 

 

ということで、今日の記事の意図するものは

明日の新教材レビューにてご理解いただけます。

 

 

押忍。

 

 

 

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