「コクがあるのにキレがある。」
30代後半から上の世代は、誰しもが諳んじているキャッチフレーズ。
そう、あのアサヒスーパードライが世に放たれた時、
毎日のように街で、テレビCMで、目にし耳にしたコピーです。
このサイトには、若干、お若い読者様もいらっしゃいますので、
念の為説明をさせていただくと、当時経営難に差し掛かっていた
アサヒビールは、経営再建の為の切り札として、住友銀行から
樋口廣太郎氏(故人)を社長に招聘しました。
当時、ビール業界はラガービールのキリンがトップシェアを誇っており、
アサヒビール、つまり樋口廣太郎氏には、ラガービールを越える
ヒット商品を産み出す事が、至上命題であったわけです。
そこで樋口氏は、役員との打ち合わせで、こう問いかけたそうです。
「ビールの美味しさとは?」
問われた役員の一人が、
「それは何と言っても、コクでしょう」
と答えました。すると、別の役員は
「いや、人によっては、キレ味を求める人もいるでしょう」
と答えたそうです。
それを聴いた樋口氏は素直な発想で
「じゃあ、コクがあって、キレ味がスルドイビールを作れば売れるんだ」
と、何の疑いも無く、自分の意見を述べました。
そうすると、ある開発者が失笑交じりで
「社長は何も解っていませんね。ビールのコクを出す工程と、キレを出す工程は水と油なんです。同居させるなんて聞いたことも無いし、第一前例が無い」
とまともに受け取ろうとしませんでした。
そこで樋口氏が一括。
「前例が無いからやるんだろう」
この一言から、あのスーパードライが生まれたと言っても過言ではありません。
相反するものでも、知恵と努力で融合するという、最高の事例だと思います。
こんなに長い前置きをしたので、結論は極短く(^^)
アフィリエイトにおいて
・ツールは作業を簡素化してくれるもの。
という見解があります。
そして
・アフィリエイトは様々な要素を網羅しないと報酬が発生しない。
という見解もあります。
じゃあ、
「ツールで様々な要素を網羅させれば良いのでは」
というのがボクの意見。
失笑する人が多いのも知っています。
そんな事無理だ!と当時のアサヒビール社員みたいな発想しか持てない人がいるのも知っています。
だからボクは言うんです。
「前例が無いからやるんだろう。」
情報業界に、再び革命をもたらします。